【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

亜種特異点lll [ 屍山血河舞台 下総国 ] 英霊剣豪七番勝負 【第三節 第一歌 プルガトリオ(急)1-2】

体は■で出来ている。

血潮は■で心は■■。

幾たびの戦場を越えて■■。

ただ一度の■■もなく、

ただ一度の■■もなし。

担い手はここに独り。

■の丘で鉄を鍛つ。

ならば我が生涯に意味は不要ず。

この体は、、、、、、、、








その男は、生涯魔術師としておよそ大成したとは言えなかった。


何しろ、普通の魔術師なら誰でもできる魔術が、彼にはどれもできなかったのである。


そも彼は、魔術師の生まれではない。


たまたま、育ての親が魔術師だっただけ。


彼は―――、■■■■は魔術師として何もかも中途半端だった。





だが、彼は聖杯を手にした。


その手で世界を救おうと、願い、戦った。


誰でもできる事が、彼にはできなかったが、たった1つ、誰にもできない事が彼にはできた。


それはおよそ魔術師としては不釣り合いな能力。


ただ1つ、■■■■に残された魔術。



体は■で出来ている。






「わかった。力を貸そう、爺さん。それで、救われる人がいるなら、オレは―――――、衛宮士郎は戦う。」




























どの道他に逃げる場所は無い。なら、できるだけ急いだ方がいい。





がしっと背中を掴まれて、そのまま無造作に積まれた藁の中に放り込まれた。







































武蔵がようやく頷いた。それは藁から出ても安全という合図だった。








別に冷酷だと攻める気はない。だけど、目の前で殺されている人をただただ見逃すことしかできないのは、、、、。








これ以上の被害を出したくない。





おぬいちゃんは事情を知らない。何かの遊びだと思っている。




おぬいちゃん、おじいさんの庵へ行こう。








一行は里を回り道して峠の上にある古い家にたどり着いた。

ここには胤舜が来た形跡は無い。














とりあえず、水を一杯だけでももらえたら嬉しい・・・。


もう息が・・・。




そうか。


胤舜、あの時、結局気を使って飲まなかったんだ・・・。





竹筒の中身を一気に飲み干す。夢の中とはいえ、生きた心地を感じる。









確かに。魔力を感じるような、気がする。



すると、庵の方から声が聞こえた。精悍な青年の声だ。






あれ。あなたは・・・、いや、でも・・・確か。


なんで―――――――――ここに――――――――。







え、これがおぬいのおじいさん?














おぬいは安心した様子で庵へと入っていった。


一方、おぬいのじいちゃんはまだ若干の警戒心をこちらに向けている。












え、まさか!?ランサー・プルガトリオ!?




空が再び赤く染まる。見れば返り血で袈裟を真っ赤にした胤舜がそこに立っていた。











ずどぉん!


じいさんが投げた刀が胤舜に触れ、あっさりと上半身を切り裂いた。

その凄まじい切れ味に武蔵が息を呑んだ。








見た。けど、投げた刀はひび割れて・・・。










怒鳴りながらじいさんは次々と刀を投げつける。




まるで、刀を射出する事が彼の攻撃手段であるかのように。










プルガトリオは挑発的に言った。まるでこちらの反応を楽しむように。




里・・・。ふたつも・・・。


















なぜ、そんなことになってしまったんだ





彼らに何かをされたのか




もう、元の胤舜には戻らないのか



その目から血を流し、呪うように彼は言う。







武蔵ちゃん!












それは、何の脈絡もなく、ただそこに転がっていた刀の一本だった。




















この感じ、固有結界。


エミヤの宝具と同じ、英霊の、心象世界の侵食!?








数多の骸が大地に転がる。


気づけばそこは、異界に変わり果てていた。


存在するのは、この場に居合わせた3人だけ。








敵はランサー・プルガトリオ。

槍の使い手としては、達人の域に至る強者。

ならばこちらも、達人クラスのサーヴァントを喚び出して応じる。








打ち抜くは、縮地の一撃。俊足の桜セイバー、沖田総司の一撃。



返す宝具は、「朧裏月十一式」


ランサークラスとしては、他に類を見ない自己強化術。



そこに、全てを無に断ち切る「無垢識」の一閃。


不死身とされたプルガトリオの肉体は、徐々に綻びを見せていく。



それは、武蔵の持つ業物が成す、「宿業両断」の力だった。





























死合は決した。

これほどまでに鮮やかで、虚しい殺し合いは無いだろう。

あぁ、それでもこの刀は、実に清々しく、人を斬るものだ。

























おおよそその姿の青年が口にするのに似つかわしくない言葉を、じいさんは口にした。






まばゆい光がプルガトリオを包んだ。それが、英霊剣豪の終わり方なんだとわかった。


あぁ。違うかもしれないが、最後の言葉は、―――――。



胤舜。こうなった原因はきっと突き止める。












そうして、本当の夜が過ぎ、時間がもとに戻る。


プルガトリオが消えた時、赤い月も消え、怪異の気配も消えた。


曰く、この庵には特殊な結界が施してあるそうだ。












ええと。

昼のうちに夜になって、それで朝に戻った!

つまり時間的には一晩経過していたってこと?






真剣な顔でぎゅるぎゅるお腹を鳴らす武蔵。




























武蔵の言い方が気に入ったのか。じいさんが初めてニヤリと笑った。






ありがとうございます!

(この感じ、エミヤに似ている。冷たい態度を取りつつもおせっかいなところとか。)








村正?ムラマサ?










千子村正(せんじむらまさ)。

それが、刀鍛冶のサーヴァントの名前だった。


























































老人は待つ。ただひたすらに。待たされている。



これでは逆だ。



「あの時は、待たせた私が、今度は待つことになろうとは」



そう、老人は笑った。