【毎日更新】line walker Fate GOプレイ日記

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亜種特異点lll [ 屍山血河舞台 下総国 ] 英霊剣豪七番勝負 【第二節 第一歌 プルガトリオ(破)】

全てを殺そうと思った。


人の世を終わらせてやると。


男は地獄の中心で復讐を誓った。




数多の世界を駆け巡った。


色々な外法を知った。


剪定事象、平行世界、正しい人理。カルデアという選ばれた救済組織。




男は世界を呪った。


炎の中で、全てを失った。己自身さえも、既に人の身ではなくなっていた。


男は煉獄の間で滅亡を望んだ。






「さぁ、全てを穢そう。

 ルーラーの私では、決して果たそうとしなかった破滅を」


























寛永十六年 亜種平行世界 下総国

カルデアのマスターの意識は、突如として亜種平行世界へと奪われた。

かつての夢で出会った女剣士「宮本武蔵」。

そして、はぐれサーヴァント、ランサー宝蔵院胤舜

道中で出会った少女ぬいの案内で、一行は里を目指す。




淀んだ魔力が妖気となって空気を濁した。


男は、笑っていた。














全てをあざ笑うかのような、冷たい声。

冷酷無慈悲な言葉を並べられる限り男は並べて言った。












淀んだ魔力が術者に収束する。それは空を濁す、暗黒の魔術。














再び空が暗く染まった。いや、今回はそれだけじゃない。不気味な月が出ている。

ただ天候を変えたのではない。本当に夜が訪れたのだ。





空に月が出ている。











じゃあビンゴだこれ!





胤舜に抱きかかえられたおぬいちゃんが、道の先を指差す。




姿は見せないが、どこからともなく怪異の呻く声が聞こえる。

一行は竹林を突っ切って走り抜けようとしていた。












行先を塞ぐ怪異の集団。



だけど、令呪が熱い・・・・。これは魔力が通ってる・・・!なら、もしかして・・・・!




来てくれ、カルデアから・・・・・!








令呪を通じて魔力を注ぐ。

これなら、短時間の召喚はできる。今目の前にいる怪異を倒せる、サーヴァントを・・・!!


来てくれ、えっと、えっと、、、ここは日本で、江戸時代で、、、、、だから、えっと、、、、


来てくれ!ノッブー!








「応とも!ようやく来た出番じゃ!派手にブチかます!たぶん1分ぐらいしか持たんじゃろうし、ワシ!」



「此処に構えるは一国の歩兵武力」



「天魔轟臨!第六天魔王織田信長総軍、総勢三千丁の火縄鉄砲!」



「必さぁーつ!三千世界(さんだんうち)ぃぃぃ!!!!!」




「え、出番これだけ!?是非もナイネ!」



















うん、ようやく一瞬だけど、カルデアのサーヴァントと繋がってる。

だから、戦闘時ぐらいは召喚してサポートできるよ。






うん、これでもう普段通りに戦えると思う。







林の中から声が聞こえた。

この異常な光景の中で、随分冷静な声色だった。





子供でもわかるくらい、それは異常だった。すぐにおぬいちゃんを庇って前に立つ。







刹那。激しい鉄の弾ける音が竹林に響いた。

後ろから迫った黒い影に胤舜が槍を向けた。








周りが余りに異様で気づかなかったが、確かにサーヴァントの反応がある。


ということは、胤舜以外のサーヴァント・・・。







相手はこちらを知っている。しかも、カルデアのことも知っている。

という事は、こいつらは最大限警戒しなくてはいけない、敵だ。




キャスターはそう名乗ると何も無いところから燃え上がる炎をこちらに放った。



炎を武蔵ちゃんが両断するも、その隙きをついて新しい影が背後に回った。



後ろだ!




振り向きながら気配だけでその何かを両断する。













そう話しながら武蔵は隙きを見て斬りかかった。しかし、それも別の影に見抜かれていた。





あ・・・れ・・・。







この声、、、まさか、、、

















彼女の声は知っている。よく聞いた、聞き慣れた声だ。


だけど、まるで別人だ。そんな、今にも誰かを殺したい衝動に駆られたような、そんな言い方は彼女なら絶対しない。




でも似ている。あまりにも似ている・・・。











この声も知っている。そういえば、ここに来る前に聞いていた。
艶やかで、あどけない少女の・・・。






狂ったような笑い声に寒気がした。

その瞬間、真上からバシャっと水音がした。







ざばあんと音を立てて目の前に水の柱が落ちた。この水、いや酒は、、、、。





この、宝具は・・・・。








戯れとばかりにこちらに仕掛けてくる攻撃を胤舜は尽く弾いた。










やっぱり、その声、、、、カルデアで、、、、。





もしかして、、、二人は―――――――。













その黒い影を纏った男は、一際妖気に溢れていた。いや、でも、サーヴァントの気配がしない。でも、この中で一番恐ろしい存在なのは、直感でわかる。
















それは冷酷な殺人予告だ。

どの道この中から生きて返すつもりはないと、男はそう言っている。













胤舜を囮にして逃げろってこと?


でも、それは・・・・・・・。





でも、それしか、逃げられる可能性が無いのも、どこかでわかっていた。


背後に隠れているおぬいちゃんがしきりに「こわい、こわい」とこちらの手を握ってくる。

今は、少しでも生存確率が高い方法を選ぶしかない―――――。








―――――――わかった。






注意を自分に惹きつけるため、胤舜は一歩前へ出た。それは、敵の英霊六騎との間合いギリギリの距離だ。






おぬいちゃん、しっかり捕まって!


彼女を担いで走り出す。









































































































・・・。


















武蔵は気付いていた。


恐らく彼は帰って来ない。


あの一瞬でわかった。


敵の力量は自分達を超えている。


だから、今は逃げ切ることしかできない。



あいつは言っていた。狙いは胤舜だと。


そして、この世を地獄に変えると。


きっとこの先、あいつらはまた現れる。


それが1人ずつか、まとまって現れるか、それはわからないが。


次にそのときが来た時、果たして自分は生き残れるのか。


今までのように1人でズルして逃げて、生き延びる事は簡単だ。


だからこそ。







武蔵は気付いていた。



次、出会った時、きっと誰かが死ぬだろうと。









恩人に背中を預け、彼女はそう覚悟した。