【FGO プレイ日記】序/2017年 12月31日「第8節 人類未踏の旅へ」【プロローグ】
!!!!!!!!ネタバレ注意!!!!!!!!
レフ「ペーパームーン?なんだね、それは?」
オルガマリー「あら?レフにはまだ言ってなかったわね。これは、アトラス院の技術を用いて作った、もう一つのレイシフト技術よ」
レフ「もう一つの?カルデアスとシバを使った技術とは別に、そんなものがあったのか」
オルガマリー「えぇでも。これはもう必要ないわ。だって――――――。」
ダ・ヴィンチちゃんの咄嗟の機転でコヤンスカヤ達から逃げ、一行はついに格納庫にたどり着いた。
それは浸水する水のように、格納庫内の壁・床・天井がどんどん凍りついていく。
もう時間はない。
どくん。
その声は、地の底から伸びた死神の声だった。
え。
振り返って、全てが停止した。
真っ白い凍った床に、真っ赤な血が流れる。
なんだ、こいつは。
何を言ってるんだ。
こいつは、なんで、
なにがそんなに可笑しいんだ!!!!
ダ・ヴィンチちゃんーーーーー!!!!
いやだ。だめだ。そんな、できるわけない。
ここで、あなたを置いていくなんて。
だめだ、だめだだめだ、だめだ!!!
あなたを必ず救う。救ってみせる。
今までだってずっと頑張ってきたんだ。
ずっと一緒に戦ってきた。
誰より苦労して。
誰より辛い目にあって。
まだ、あなたは報われていないじゃないか。
こんな、わけのわからないお別れで。
あなたを見殺しにしていくなんて。
そんなこと、できない。
この霊基グラフを差し出して、令呪も、全部差し出して、それで、それであなたが助かるなら――――――――――――――――――。
例え、■■がなくなったって・・・・・・。
「 ーーーーーーーーーーいや、それは違うよ。」
痛いほどに唇を噛み締めて。
喉まで出かかった言葉を必死で飲み込んだ。
彼女。いや、彼が本当に望むものはわかっている。
俺は、ここでそれを台無しにするのか。
彼はそれで救われるかもしれない。
俺は、ここで殺されるかもしれない。
でも。
でも。
あぁ、まったく。
こんな時、ドクターがいたら・・・なんていうだろうか。
『今までありがとう。Ci vediamo(また会おう)、万能の人』
行くぞマシュ!この霊基グラフには、彼のものもある!きっと、また会える!
ガコン。
最後に見た彼(彼女)の笑顔(ほほえみ)は、「モナリザ」なんかに負けない、世界最高の美しさだった。
薄暗いコンテナがガタガタ揺れだした。
急いで壁のパイプにしがみつき、暴れだしたコンテナに体を打ち付けないように必死で体を支えた。
どぅわぁ!
ああもう、ここで死んだらダ・ヴィンチちゃんの犠牲が!
え、この声は!?
何何!?なにこのエンジン音!タイヤが滑る音!え、これってただのコンテナじゃーーーーーーー!
!?
何がどうなってるんだー!
いやいやいや、そういう問題じゃなくて!
え、なに!?虚数潜航艇!?シャドウ・ボーダー!?人工サーヴァント!?
もう全然展開についていけないんですけど!!!
氷原?ここって雪山なんじゃ?
そこは一面真っ白で。
どこまでも真っ白で。
ていうか真っ白しかなくてーーーーーー!!!
なあああああああああにいいいいいいいいいいい!!!!!?
虚数潜航艇シャドウ・ボーダー。
新しいソシャゲのタイトルかと思えるようなその名前は、ホームズが密かに違法製造していた超特殊車両だった。
ここって南極だったのか・・・!あ、でも標高6000mの雪山だって・・・!
やはり。と言いたくないが、あの状況ならそうならざるを得ないだろう。
覚悟はしていたが、こうして突きつけられるとずしりと重い何かを感じる。
マシュの気持ちは痛いほどわかる。カルデアだけが、マシュの世界で、彼女にとっては家みたいなものだ。彼女の思い出は全てあそこに詰まっている・・・。
マシュのせいじゃないよ。全部あの狐みたいな女史とクソ神父のせいだ。
隕石?
直後、ノイズ混じりの音声がスピーカーから流れた。
聞いたことがない声だった。
これは・・・!
クリプター、人類史の終了・・・?
これは・・・・・・。
海岸線を埋め尽くしている・・・・あの数じゃ、もう・・・・。
何かあるから聞いているんですよね。シャーロック・ホームズ?
もう全然わかんないけど、ここには信頼きる仲間がいる。
だったら、怖いものなんて何もない!
体がふわりと浮かんだ。
夜があって、昼があって、ゼロがある。
世界のどこでもない場所に出て、裏側からコースターを駆け上る。
捻れた自分の体は死ぬほど気持ちわるかったけど。
繋いだまま、震える彼女の手。
その温もりは、とても温かくて。
【Fate/Grand Order OP】第二部主題曲OP:「逆光」by「坂本 真綾」(字幕付)|FGO Part 2 OP : Cosmos in the Lostbelt
これは、人類未踏の旅への、ほんの序章に過ぎない。