【FGO】幕間の物語 茨木童子 -渡る世間はオニばかり- 2/2
・前回まで
「鬼の臭いがする」と茨木童子に呼び出されたのは、古代バビロニア。
特異点修復後、定礎が復元されつつある中で、茨木童子はかつて召喚され、そして敵と相打ちになったサーヴァント、巴御前の残滓を見つける。
残滓となった彼女は力を振りまく暴走状態にあり、茨木はこれを鎮めるためにここに来たのだという。
茨木の尽力もあり、巴御前を無事に倒すことができたが、茨木の表情は晴れなかった。
え?帰らないの?
(・・・ハッ)こ、このオニめ・・・!
(あぁ、もう・・・)
それに?
・・・だね。
一行は荒野を抜けて、街の方角を目指した。
というか、目的地は街(ウルク)だった。
きょろきょろと辺りを見渡す茨木。
何やらニヤニヤしている。
うーむ。それがこうして人理を救う手助けをしてくれるんだから、心強いというか。。
茨木は細い裏道に入っていった。
何があるのかわからないまま、後を追う。
ジグラッド。要塞都市ウルクの中枢にして、かの英雄王ギルガメッシュが治めるウルク市のシンボルだ。
しかし、そんなロマンの言葉に茨木は首をかしげた。
(え・・・・・・)
えええええええええええええ!?
マズイ。このままでは犯罪の片棒を担がされてしまう・・・・!
(あ、これ死刑する奴だ・・・)
確かに。先のバビロニアでの戦い。ティアマトとの最終決戦でギルガメッシュ王は魔力を使い果たしてしまったハズ。(死因:過労死)
ということはここにいるのは、人間?幽霊?サーヴァント?
(いや、不思議なことだらけなんですが・・・)
(千里眼か・・・見られていたとは・・・。)
うちのカルデアに召喚された茨木と、特異点バビロニアでギルガメッシュに召喚された茨木は別人だ。ただ、元々の霊基は同じだから、会ったことがあるような感覚は残っているらしい。
し、死にたくなければ死ぬ気で来いとかメチャクチャだ・・・!だが、勝つしか生き残る道はないらしい。
とりあえず、ケツァ姉さんと大親友エルキを説得して賢王ギルガメッシュとの戦いが始まった。
先手必勝、ルチャ姉さんの一撃!こうかはばつぐんだ!
しかし、それを笑って流す金ピカ。なんと彼は、まだ変身を残していたのだ・・・!
予告なく空中から射出される財宝の数々。
死角の無い無敵の攻撃は、確実にこちらを殺しにきていた。
しかし、ギルガメッシュにも唯一無二の弱点がある。
アーチャークラスへのクラスチェンジを想定していなかったわけじゃない。
生涯かけてライバルとされた人物(いや人じゃないけど・・・)、命ある宝具エルキドゥはギルガメッシュの天敵!
「人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)!!!!」
で。
(いかん、死ぬ!)
ってうわあああああああああああああ!!!!!
ずだん!
無事着地。だけど、脳味噌がミキサーされてしまった。。。
あぁ、なんだかよくわからないけど、帰ろう!
で。
(なんという・・・)
まぁ、色々死にかけたけど、そんな日も悪くない。
そんな鬼たちの午後。