【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

【FGO】期間限定イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」【結末 酔夢からの覚醒】








これでこの昔話はシメーだ。


シンプル・イズ・ベスト。






金太郎の鬼退治ってな。


時代が変わっても、今も昔も変わらねぇ。


悪いヤツをこらしめる。それが正義の英雄(ヒーロー)ってもんだろ?




あぁ、わかってる。これはオレの問題だ。


悪かったな、迷惑かけちまって。





ほら、行こうぜ大将。やるんだろ?


英霊召喚っていったけ?オレを喚び出したアレ。




まぁうまくいくかはわかんねェ。あいつは気まぐれだからな。


オレは全っ然反対だがよ。でも、大将が会いたいって言うなら、それもまぁゴールデンじゃねェか。



え?アイツに会ったら言いたいことがあるかって?


・・・。





ねェよ今更・・・。


ほら、やるんならさっさとしな。時はゴールデン成りってな。
























茨木童子が去ったあと、黒い霧が消え、ふわりと浮いていた酒天童子はそのまま地面にゆっくり落ちた。


一瞬金時が酒天童子に向かって動いたが、こちらを見て足を止めた。


(不器用なヤツ・・・。)




ドサっと落ちたショックで目が覚めたのか。何事も無かったかのように、酒天童子は起き上がった。






寝起きで目をパチパチさせながら、酒天童子は周りを見渡した。

茨木童子と同じく、額の角さえなければ、ただの幼い少女にしか見えない。





酒天童子と目を合わせた瞬間。金時は「黄金喰い」を振り下ろした。


ズドン!!と地面が砕ける音が響いた。







なんというか、夢で見たとおり、艶やかな口調だ。

しかし、金時は慣れているからか、そんな酒天童子の言葉を軽く無視して続けた。









(あ、なるほど。こういう関係なのか。。。)






そういえば・・・。確かに茨木童子と比べて、目の前の彼女の魔力量は極端に少ない。











人間は後ろを見ずにそんなに後方へ飛べるのか、というくらい凄い勢いでジャンプした。







ふらりと立ち上がって、酒天童子羅生門の中へと一行を案内してくれた。



門を抜けてすぐ、今回の異常の元凶がそこにあった。




黄金の杯・・・。これは・・・






聖杯・・・には並々と淀んだ色の液体が注がれている。いや、よく見ればそれは注がれているというより、「聖杯自身から溢れているように見える」。














(あー、はいはい)






「願いを叶える・・・」それって・・・。










な、なるほど。だから都一面酒臭かったのか。








(うん・・・。これはこれでいいんだけど・・・。ね。)










ゴールデン・・・やっぱり・・・。































ぱりん。

酒天童子は杯を叩いて、いともあっさり砕いだ。

砕かれた杯はそのまま魔力に戻って空気中に霧散して消えてしまった。








最期まで愉快そうに笑って、酒天童子は消滅した。


まるで、今回起こったことですら、全部楽しんでいたかのように。











 坂田金時は、ずっと思っている。

 あの日、あの時、毒の酒に酔わせて襲ったことを。

 酒天童子との最期が、あんな形で終わってしまったのを。

 坂田金時は、ずっと、ずっと。



 だけど、酒天童子は笑って別れた。

 満足気に。恨みも何も言わず、「坂田金時に退治された」。

 それを知ってほしくて。それを伝えたくて。


 もし、そうだったら。そうマシュは言った。














あぁ、ゴールデン。またカルデアで。











ん?マシュ、どうしたの?







ちょっと誰かお水持ってきてー!







「鬼哭酔夢魔羅生門」 完








































出た。






























『おろ?なんでイケメンがここにおるん?』


「・・・あんた、やっぱスゲェな。」


『もしかして、うちに会いとうて喚んでくれたん?』


「違ェーーーーよ!」


















そう、結果的にだが、聖杯は願いを叶えた。




当人たちが自覚していない、心の奥底の願いを。




酒天童子の「自分をだまし討ちで殺した事なんか、もう気にしなくていい」という願いを。




そして、坂田金時の「酒天に会いたい」という願いを。