【FGO】二代目はオルタちゃん 〜2016クリスマス〜 第七夜 「ラストプレゼント・フォー・ユー」
今年もクリスマスがやってきた。
昨年に引き続き、サーヴァントたちに夢を届ける役目トナカイを任されたマスター。
ところが、現れた今年の相棒サンタは、まさかまさかの“オルタちゃん”で……
マスターたちは無事にプレゼントを配り終え、
聖夜を迎えることが出来るのでしょうか。
簡単に説明すると、現状、謎の暴走する自動人形に追いかけられている。
雪道では、足をとられ、遭難する可能性もあるため、ジャック、ナーサリー、ジャンヌの3人を抱えてダッシュしている。
まぁ、軽いのがせめてもの幸いか。
ぐぎゅる。
(この時、私の足は周囲に聞こえるぐらい鈍い音を立てた)
しかし、両手と背中に抱えているか弱い(?)命を投げ出すわけには(男として)いかないっ!
結果、顔面で受ける。という選択肢を取らざるを得なかった。
まぁ、機械だからバラバラにしても大丈夫だからね(絵面的に)
と、その時。
いまいちお子様に緊張感が伝わっていなかったようだ。
こほん、と一息ついていい治すアイランド仮面。
な、なんだってー!
(もう何を言っているのか全然わからん。)
ジャックが何かを「かいたいしたい」って思う気持ちだよ。
君の、願いを、叶えよう。
というわけで、
これを
こうしました。
雪原を抜け、草原に出た。さすがに極寒の雪の中で海に出たら凍えてしまうし、これぐらいがちょうどいいのかもしれない。
先程の戦闘からジャンヌは遠くを見ていた。
あの仮面様の言葉が気になるようだ。
後から追いつくよ、先に行ってて。
そう言って彼女は波の音が聞こえる方へ、二人の手を引いて走っていった。
これは、まだ彼女がただの村娘だったころの夢。
夕焼けを浴びて赤く染まった草原を抜け、目の前に広がる大きな海に3人は辿り着いた。
はしゃぐ二人とは反対に、彼女は泣いていた。
砂浜に膝をつく、手に持つ槍も投げ出して、目の前の海に向かってジャンヌは叫んだ。
ジャックとナーサリーはジャンヌに寄り添って頭をなでた。
時間が止まっていた。かつて彼女が見たかった世界を、3人でずっと眺めていた。
まぁ今回は許す。
おや。
ごめんなさーい!
ほ。
(エミヤ。。。)
彼女がそれを望むなら応えるだけだ。
だって自分は、世界でただ一人、サーヴァントの願いを叶えられる存在。
それこそ、みんなのサンタクロースなのだから。
飛びついてきたジャンヌを受け止めて砂まみれになりながら、ロマンに連絡して、みんなでカルデアに帰った。
新しい仲間と共に。
しかし、大人の方は・・・?